2007-09-02


9月2日(日)

 今日はのんびり過ごそうと思ったが、退屈なのでDVDを借りてきた。
黒澤明監督作品の『夢』と、梅図かづお先生の『猫目小僧』実写版である。
 前作品は、結構マニアックな作品だ。黒澤明監督が見た夢を実写化した7本立てのオムニバスだ。どれも怪談の要素が高く、妖怪もちょこちょこと登場する。やっぱり、想像豊かなアーティストの方が、妖怪を見易いのだろうな。
台詞が少なくて眠気を誘われる作品だが、20年以上も前の作品とは思えないくらい映像が綺麗で、また芯の通った仕上がりである。
特に、今は亡き、いかりや長介氏が鬼を演じている話しは、ドキリとする迫力がある。他に桃の節句に於ける奇怪な夢、狐の嫁入り、雪女などなど、ラフカディオ・ハーンを彷彿させる話しのオンパレードである。これは、お勧めの逸品でっせ、のりへいさん。
 さてさて、猫目小僧さんの方だが、内容もCGも幼稚だけど、逆にそれが面白かった。もともと私が小学生くらいの時にテレビ放送されてたアニメ猫目小僧の内容となんら変わりない。因みに私は、そのアニメ版猫目小僧を全話分録画している。背景だけが動く、半アニメーション、半紙芝居みたいな作品だが、なかなか趣がある。
実写版は、如何見ても、猫目君の被り物をした人間としか見えないが、そこがまた梅図氏の狙いだったりもするのかな?
悪い妖怪は、『ギョロリ』と云う名の三つ目妖怪で、竹中直人氏が演じている。竹中氏も、この手の妖怪映画には必ず出演しているところをみると、相当な妖怪好きなのだろうな。
お勧めはしないが、息抜きにはなるかもね?な作品だ。
[映画]
[妖怪]

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