またまた妖怪映画
2007-09-10


9月10日(月)

 レンタルビデオ屋を行き来していると、マイナーな作品も見つけてしまうものだ。
今回は『妖怪奇談』と云う、全く知らなかった作品と出合った。
しかも去年あたりに公開されていた映画らしい。これだけ妖怪アンテナを働かせている私をスルーしているなんて、信じられない。正に妖怪だ。
 内容は、現代版轆轤首、鎌鼬、のっぺら坊。三話オムニバスのようで、ちょっとずつ繋がっている。同時期に起こった人間の突然変異話だ。簡単に言えば、首が伸びちゃった人間、爪が伸びちゃった人間、目、鼻、口が無くなっちゃった人間の話である。
現代版の妖怪話を作る事自体は面白い発想だが、三話とも趣味や職業、性格が高じて妖怪化してしまうと云う内容なので、ちと飽きてしまう。
もっとどっぷり百物語風にしたら面白いだろうに。この作品は、オムニバスとは思わずに、3話で1話と思った方が好いだろう。
全員女性が妖怪化するあたりは狙いだろうな。
確かに、今の時代、女性の方が妖怪化している感はある。ちょっと古いが山姥メイクもそうだ。流行にいち早く飛びつき、凝り方が徹底的で、飽きるとポイ、異常に切り替えが早い。そんな男性には理解しがたい部分に着目し、妖怪的だと比喩した作品だ。
 本編のオープニングとエンディングにショートショートがおまけでついている。
恐らく蛇女であろう交通安全おばちゃんに、オープニングで男の子は食べられてしまうのだが、エンディングの女の子は自分も蛇女と化して、これから戦わんとばかりに舌なめずりをする。
これは、年の差を問わずにムキになる女性の、男性にはとんと理解しがたい姿が表現されていて面白い。
 変異した主人公はどれも不幸な結末を迎える内容になっているのだが、話の続編を用意するとするならば、恐らく時間が経てばまた普通の人間に戻り、ケロッとした態度で社会に溶け込んでしまうと云うのが好いだろう。
女は怖いな。家にも妖怪が二人と一匹いるからね〜。
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